23 2026.07

「保護猫」苦境、餌・手術費が高騰 奈良市はふるさと納税で殺処分ゼロ - 日本経済新聞

心温まる家庭を待つ保護猫たちが、今、かつてない厳しい状況に直面しています。物価高騰の波は動物保護活動にも大きな影を落とし、多くの保護団体が活動の継続に困難を抱えています。そんな中、奈良市がふるさと納税を活用した革新的な取り組みで、これらの小さな命を救い、「殺処分ゼロ」を目指す挑戦に乗り出しました。

・保護猫を取り巻く厳しい現状
全国の動物保護施設やボランティア団体で暮らす保護猫たちは、現在、餌代や医療費の高騰という深刻な問題に直面しています。健康を維持するための良質なフードや、病気や怪我の治療、不妊去勢手術にかかる費用が急増しており、限られた予算で活動する団体にとっては大きな負担となっています。これにより、新たな猫を保護することが難しくなったり、既存の保護猫たちへのケアが行き届かなくなるリスクも生じています。

・奈良市が進める「殺処分ゼロ」への挑戦
こうした状況に対し、奈良市は積極的な支援策として、ふるさと納税を活用した「殺処分ゼロ」プロジェクトを立ち上げました。この取り組みでは、市民や全国からの温かい寄付を募り、集まった資金を保護猫たちの餌代や医療費、そして新しい家族を見つけるための譲渡活動などに充てることで、一匹でも多くの命を救い、最終的に殺処分ゼロを実現することを目指します。

・温かい支援が未来を拓く
奈良市のこの挑戦は、単なる財政支援に留まらず、動物愛護に対する社会全体の意識を高める重要な一歩となります。ふるさと納税を通じた支援は、保護猫たちが安心して暮らし、温かい家庭へと繋がるための希望の光となるでしょう。奈良市の取り組みが全国の自治体や団体に広がり、すべての保護猫が安心して暮らせる社会の実現に繋がることを期待します。