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企業版ふるさと納税で減った税収は誰が補っているのか?(スタジアムシリーズ②) - 選挙ドットコム

## 企業版ふるさと納税の光と影:地域活性化の裏で誰が税収減を支えているのか?

地域活性化の切り札として注目される「企業版ふるさと納税」。企業が地方自治体の地方創生プロジェクトに寄付をすることで、税制上の優遇措置を受けられるこの制度は、多くの地域で新たな事業の創出や魅力的な施設整備に貢献しています。しかし、その一方で、「税収が減った自治体の負担は誰が補っているのか?」という、制度の根幹に関わる問いが投げかけられています。

・**企業版ふるさと納税の仕組み**
企業版ふるさと納税は、企業が地方公共団体の特定の地方創生事業に対して寄付を行った場合、その寄付額に応じて法人関係税(法人事業税、法人住民税、法人税)から最大で寄付額の約9割が控除される制度です。これにより、企業は社会貢献をしつつ、実質的な負担を抑えることができます。

・**税収減少のメカニズム**
企業が寄付を行うと、その企業の法人税や法人住民税が減少します。特に、企業の本社が所在する自治体は、この法人住民税の減少によって税収が直接的に減るという影響を受けます。寄付を受けた自治体は潤いますが、寄付元の自治体にとっては財源が失われる形となるのです。

・**減収分を補うのは誰か**
税収が減少した自治体は、その減収分を国からの地方交付税で一部補填される場合があります。しかし、必ずしも全額が補填されるわけではなく、自治体によっては独自の財源でその穴埋めをする必要が生じることもあります。結果として、住民サービスの維持や新たな投資のために、他の税収や財源に頼らざるを得ない状況が生まれる可能性があり、最終的にはその自治体の住民や国全体の税負担構造に影響を与えることになります。

・**スタジアム建設と地域振興**
この制度は、地域のスポーツ施設、特にスタジアムの建設や改修といった大型プロジェクトにも活用されることがあります。スタジアムは地域経済の活性化や観光振興に大きく寄与する可能性を秘めていますが、その財源の一部を企業版ふるさと納税に頼る場合、前述の税収減少の問題とどのようにバランスを取っていくかが重要な課題となります。

地域活性化という大きな目的のために生まれた企業版ふるさと納税ですが、その制度がもたらす税収構造への影響については、今後も多角的な視点からの議論が求められるでしょう。