28 2025.12

(ドキュメント2025→2026)ふるさと納税、静かな年の瀬 ポイント還元廃止、現場は - 朝日新聞

・ **ふるさと納税、例年と異なる年末の様相**
今年の年末は、ふるさと納税の寄付動向に例年とは異なる「静けさ」が漂っています。これまでの年末は、税控除と魅力的な返礼品を求めて多くの寄付が集中し、活況を呈するのが常でした。しかし、今年は制度変更の影響が顕著に表れ、現場ではその変化への対応が求められています。

・ **ポイント還元廃止が招いた転換期**
この「静かな年の瀬」の背景には、2023年10月に施行されたふるさと納税制度の大きな変更があります。特に注目されるのは、寄付額に応じたポイント還元が原則として廃止された点です。これまで、一部の自治体では寄付に対して独自のポイントを付与し、それを地域の特産品やサービスに交換できる仕組みが人気を集めていました。しかし、この制度が廃止されたことで、ポイント目当てで寄付をしていた層の行動に変化が見られ、全体の寄付額にも影響を与えていると見られています。

・ **現場で進む新たな模索**
ポイント還元に頼らない新たな魅力づくりが、寄付を受け入れる自治体や返礼品を提供する事業者にとって喫緊の課題となっています。自治体は、寄付金の使い道をより明確に示したり、地域ならではのユニークな体験型返礼品を開発したりするなど、寄付者の共感や応援を引き出す工夫を凝らしています。また、事業者側も、単なる「お得感」だけでなく、返礼品そのものの品質やストーリー性、地域貢献といった付加価値を前面に出し、持続可能な関係構築を目指す動きが活発化しています。この静かな年の瀬は、ふるさと納税がその本来の趣旨へと立ち返り、より本質的な魅力で寄付者と地域を結びつける転換期となりそうです。