06 2025.05

ふるさと納税、九州14市町が「赤字」 最大は福岡市…「都市部は不利」 - 西日本新聞me

ふるさと納税制度は、地域活性化を目的として導入されましたが、その影響は全国の自治体で様々です。西日本新聞meの報道によると、九州地方では14の市町がこの制度による税収減、いわゆる「赤字」に直面していることが明らかになりました。

・**九州で広がる「赤字」の波**
特に深刻なのは福岡市で、九州地方の自治体の中で最も大きな税収減を記録しています。これは、都市部に住む住民が全国の地方自治体へ寄付を行うことで、本来福岡市に入るはずだった住民税が流出する構造的な問題が背景にあります。制度の恩恵を受ける地方自治体がある一方で、多くの寄付者を抱える都市部の自治体にとっては、財政的な負担となるケースが増えているのです。

・**都市部が抱える課題**
「都市部は不利」という指摘は、ふるさと納税制度の導入当初から議論されてきました。高所得者が多く住む都市部では、住民が魅力的な返礼品を求めて他自治体へ寄付する傾向が強く、その結果として自らの自治体の税収が減少します。寄付金控除の仕組みにより、寄付者にとってはメリットがあるものの、税収が流出する側の自治体にとっては、本来提供すべき行政サービスを維持するための財源が圧迫されるという課題が浮上しています。

・**制度の今後の行方**
九州の事例は、ふるさと納税制度が持つ光と影を改めて浮き彫りにしています。地域活性化への貢献が期待される一方で、自治体間の財政格差を拡大させたり、都市部の財政を圧迫したりする側面も無視できません。今後、この制度が本来の目的を達成しつつ、全国の自治体が公平に恩恵を受けられるような、より持続可能な形へと見直されるかどうかが注目されます。