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鎌倉高校前駅のオーバーツーリズム対策 鎌倉市、ふるさと納税を活用 - 日本経済新聞

神奈川県鎌倉市にある江ノ島電鉄・鎌倉高校前駅は、その美しいロケーションと、人気アニメ作品の舞台となったことで、国内外から多くの観光客が訪れる人気のスポットです。しかし、近年、観光客の増加に伴う「オーバーツーリズム」が深刻な問題となっています。

・鎌倉高校前駅のオーバーツーリズム問題
鎌倉高校前駅のホームから望む湘南の海や、駅近くの踏切は、特に海外からの観光客にとって絶好の撮影スポットとして知られています。特に、有名なバスケットボール漫画のオープニングに登場する踏切は「聖地」として、連日多くのファンが訪れ、写真撮影に興じています。その結果、駅周辺の混雑、交通渋滞、ゴミ問題、そして住民の生活環境への影響が顕在化し、持続可能な観光のあり方が問われています。

・ふるさと納税で持続可能な観光へ
このオーバーツーリズム問題に対し、鎌倉市は新たな解決策として「ふるさと納税」の活用に乗り出しました。ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付することで税金の控除が受けられる制度です。鎌倉市はこの制度を通じて、全国からの支援を募り、鎌倉高校前駅周辺の環境整備や、観光客と地元住民双方にとってより良い共存環境を構築するための多様な対策に充てる方針です。

・寄付金が描く未来の鎌倉観光
ふるさと納税を活用することで、鎌倉市は安定的な財源を確保し、単なる一時的な規制ではなく、長期的な視点でのオーバーツーリズム対策を推進することができます。これは、観光客が引き続き鎌倉の魅力を享受しつつ、地域住民の平穏な生活も守られるような、バランスの取れた観光モデルを目指すものです。寄付を通じて、観光客自身もこの美しい景観と文化を守る活動に参加できる機会となり、持続可能な観光地としての鎌倉の未来を共に築くことが期待されています。