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「ネット通販であってはならない」ふるさと納税“ポイント還元”が10月から禁止 楽天は国を提訴…1兆円超の市場規模に - Yahoo!ニュース

ふるさと納税の仕組みに、この秋から大きな変化が訪れます。これまで多くの寄付者にとって魅力の一つだった「ポイント還元」が、2023年10月1日から全面的に禁止されることになりました。

・ふるさと納税のルールが大きく変更へ
この制度変更は、政府が「ネット通販であってはならない」と指摘していることに端を発しています。ふるさと納税は、地域活性化を目的とした寄付制度であり、過度な返礼品競争や、寄付額に応じて付与されるポイントによる実質的な割引が、制度本来の趣旨から逸脱していると問題視されていました。特に、一部のポータルサイトでは、寄付額の数%から数十%に相当する独自のポイントが付与され、これが寄付者にとっての「お得感」を高め、寄付先を選ぶ際の重要な要素となっていました。

・10月からポイント還元が禁止される理由
政府は、このようなポイント還元が、寄付の公平性を損ね、自治体間の過度な競争を招くとして規制に乗り出しました。寄付者がポイント付与を期待して寄付先を選ぶことができなくなることで、純粋に返礼品の内容や応援したい自治体の取り組みで寄付先を検討する、制度本来の姿に戻す狙いがあります。

・楽天が国を提訴、その背景とは
この規制に対し、大手通販サイト「楽天市場」を運営する楽天グループは、国を相手取り提訴に踏み切りました。楽天は、ふるさと納税ポータルサイトにおけるポイント還元が、自社のビジネスモデルの根幹に関わるものであり、今回の禁止措置が、事業活動の自由を不当に制限するものだと主張している模様です。1兆円を超えると言われる巨大なふるさと納税市場において、ポイント還元は集客の重要な手段であり、その禁止は、各ポータルサイトの競争環境に大きな影響を与えると考えられています。

・1兆円市場に与える影響と今後の展望
ふるさと納税市場は、年々拡大を続け、すでに1兆円を超える規模に達しています。今回のポイント還元禁止は、この巨大市場の構造を大きく変える可能性を秘めています。寄付者にとっては、純粋な返礼品の魅力で選ぶ機会が増える一方で、これまでポイントを重視していた層の動向が注目されます。また、ポータルサイト各社は、ポイント以外の新たな魅力やサービスで寄付者を惹きつける必要に迫られ、今後のサービス展開にも注目が集まります。楽天の提訴の行方を含め、ふるさと納税を巡る動向は、今後も目が離せません。